2019年8月28日にTKP大阪梅田駅前センタ会議室で行われた、
ラズパイでテックビールVer0.1に参加してきました。
内容も攻めていますが、開催時間も平日の15:30開始とかなり攻めた時間です。
まずは、なぜこの会を開催しようとしたかの説明から始まりました。
いくつかの理由はありましたが、日本のテック発で面白いことがやりたいということです。
かなり攻めています。
まずはクラフトビールの作り方から説明がありました。
基本的には麦芽から作った麦芽シロップに酵母を入れて発酵させ、味付けと香りづけのためにホップを加えるとできます。
詳しいことはビール工場の見学などに行くと面白いです。
アサヒビール
今回の説明では麦芽シロップを作成する工程は抜かして、市販の麦芽シロップを使用していました。
市販のビール作成キットがあるのでそれを利用すると楽かもしれません(ただし若干お高い)。
この麦芽シロップに酵母を入れて発酵させていくのですが、
発酵させている最中にガスが発生します。
ガスが高圧になると危険ですので、任意のガス圧になると排気する細工がされた入れ物を使用して発酵させていきます。
この時温度管理に注意が必要で、発酵させるための温度にスイートスポットがあります。
低すぎると発酵が進まず、高すぎると発酵が止まります。
特に摂氏35度以上で酵母菌が死滅してしまいますので、この温度を超えないように気をつける必要があります。
そこで発酵の際の温度管理をIoTで行おうというのが今回の趣旨です。
温度管理の発想自体はよくありそうなのですが、
その時のデータ(発酵中の温度管理のデータ)をオープンソース化して、
温度管理による味の違いを議論し合おうというのが際立っています。
原材料はいつも同じシロップを使い、
ソフト(温度管理)のバージョンだけでいかに美味しくするか
ということをTECH BEERと定義して
オープンソースにすること
同時多発的にやること
で爆発的に広め、
最終的には誰が美味しいビールを作れるかを競い合ったり
TECH BEERを使用したオクトーバーフェスとを開催することが目標になっています。また、未成年を巻き込むために、最近流行してきつつある、クラフトコーラの部も用意されます。開催されるのが待ち遠しいです。
実際の温度管理のための方法も考案されていて、
発泡スチーロールのケース、ペルチエ素子、温度計、マイコンを利用して温度管理をします。
具体的にはペットボトルの周りに防水の温度計を設置して、発泡スチロールのケースに入れ、
測定したデータを元に、ペルチエ素子で温度の上げ下げをするというものです。
この時の温度の上げ下げのデータ、測定温度の組み合わせを学習させて、
そのアルゴリズムを競い合わせようというものです。
実際のビール会社では普通にやられていることだとは思うのですが、今までは大企業が莫大な予算をつけて工場でやっていたようなことが
IoTを利用することによって家庭でもできるようになるという良い例だと思います。
データを取得するだけでなく、目的を達成するためにIoTを使用する本質をつかんでいて、個人的にはDXの考え方にも繋がってくると思います。
実際に作成したビールの試飲もしてみました。
見事にクラフトビールで、炭酸があまり入っていないので、ギネスビールのようでした。
面白かったので実際に自分でも作成してみようと思います。
TECH BEERの今後の動向も把握しておく必要がありそうです。